狩猟免許(罠、山形県)の取得

その他

 2021年度に地元に帰ってきて、イノシシが実家の畑を荒らしまわっているので、罠の免許を取得しました。その備忘録として取得に関連した情報をまとめておきます。

初めに

もともと、前の会社に勤めていた時に狩猟同好会に所属していて、狩猟免許(銃1種)は取得していたけれど、賃貸物件に住んでいるのもあって銃の所持許可は取らずにペーパー猟師(銃を持たないで獣を追い立てる勢子役)をしていました。

どうしてかというと猟銃で狩猟をするには狩猟免許のほかに銃所持許可が必要で、銃所持許可を取るには銃をしまうガンロッカーなるものを壁等に固定しなくては行けなかったり、警察が近隣住民への聞き取りや直接自宅に訪問することが必須になっていて、大変なので取得を見送っていました。2021年に実家へ帰ってきたので、近所の野山に罠をかければ見回りも頻繁にできるし、狩猟を始めるには銃よりも楽そうなので罠を取得しようと思い立ちました。

狩猟をするには

野山の野鳥・鳥獣を狩猟して取るには、鳥獣保護法に基づいて、狩猟免許を取得し、狩猟でとってよい鳥獣(48種)を決められた期間に決められた方法で行う必要があります(狩猟制度)。ほかに、学術研究や獣害対策のために鳥獣を捕獲する許可捕獲制度もありますが、こちらは割愛します。

狩猟で獣を取るための大枠の流れとしては、都道府県が実施する狩猟免許試験を受験し、目的とする猟法の免許を取得します。都道府県ごとに猟をしてよい期間(猟期)が若干異なるのですが、冬季(おおむね11月~3月)に狩猟を行います。猟期に入る前に、狩猟税を納めて狩猟者登録を都道府県に行います。狩猟者登録は狩猟を行おうとしている人が行う猟法に応じた免許・許可を持っているかや、万が一事故が起こった際に保険等に加入していて補償できるかを確認するために必要とされています。

罠免許を取得するには

狩猟免許には、猟法ごとに免許の4区分があり、それぞれ散弾銃で狩猟をする第1種銃猟免許、空気銃で狩猟をする第二種銃猟免許、罠を使って猟をする罠猟免許、網を使って猟をする罠猟免許があります。試験内容は法律に関することは一緒ですが、対象となる獲物の判別や猟具の取り扱い等はそれぞれの免許ごとに異なります。

狩猟免許試験は県の環境系の部署が担当しています。「〇〇県 狩猟免許試験」などで検索すると県の担当する窓口のホームページが見つかると思うので探してみてください。

山形県では環境エネルギー部緑自然課というところが窓口になっています。試験の受験申込書の様式も掲載されているので受験に際しては下記のものを窓口に提出・郵送します。

  • 受験申込書
  • 受験料(県証紙)
  • 写真(3cm×2.4cm)
  • 医師の診断書
  • 返信用封筒(受験票の返信用)

※精神心疾患がないとか薬中・アル中ではなく、狩猟をしても大丈夫という診断書です。県独自の様式がありますし、狩猟に理解のあるお医者さんだとその医療機関独自の診断書があります。

!県が狩猟関する診断書の診断項目を厳密に解釈して、血液検査を実施してしまうお医者さんもいて診断書書いてもらうのに1万円越えのところもあります。逆に、狩猟に理解のあるお医者さんだと簡単な問診だけで診断書を書いていただけて費用も3,000円程度済むこともあります。地域の知り合いのハンターもしくは支部の方によく対応してくれるお医者さんを聞けば教えてくれると思います。

狩猟免許試験自体の申し込みは県への申請のみで完了ですが、試験を受けるにあたって猟友会が事前の講習会を開いています。狩猟免許試験は狩猟読本という大日本猟友会が作成したテキストの内容がもととなって出題されていますが、このテキストを用いてここが大事だよという講習と罠の場合、罠の判別と設置の仕方の講習をしてくれます。事前講習会を受けておけば、ほぼ狩猟免許試験は受かると思います。逆に銃は決まった手順での分解組み立て、射撃の手順を習って、それと異なる動きをすると減点されてしまうので、これを受けないと受からないと思います。

また、試験は年4回(4回目は罠のみ)あります。会場は県の支庁ごとに行われているので日程と場所の都合がつくところで申し込んでください。

事前講習会は県猟友会の各支部が窓口になっていますが、その窓口が個人で連絡先が分からないことが多いですが、県の猟友会はHPをもって、連絡先が公開されているので狩猟免許受験を考えていて、事前講習会を受けたい旨を話すと、支部の担当者を教えてくれると思うので問い合わせてみてください。

!近年、ジビエブームもあって人気が増しているうえ、コロナで受講者数を絞っているのもあって申し込み期間内でも満席になって受講ができない場合があります。事前講習会の日程が確定できてから、狩猟免許試験の申込をしてください。

この辺の流れをまとめてみました。

狩猟免許の更新・紛失した場合、の問い合わせ・手続きの窓口は自分の住所のある支庁の環境系の部署が窓口となっています。また、狩猟免許は県ごとに管理されており、他県へ住所を変えた場合は書き換えが必要となりますが、それも窓口が支庁になるのでそちらにお問い合わせください。

またコロナ対策で狩猟免許試験の方法が変わっていたりする場合があります。埼玉県では密を避けるために狩猟免許試験の申請書を提出する前にWebページ上で事前に予約が必要だったりするみたいです。最新の状況は県の本庁の狩猟担当の部署にお問い合わせください。

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